心不全の症状
心不全の特徴
「何らかの原因で心臓のポンプ機能が低下し、全身の各組織が必要とするだけの血液を拍出できない状態」をさす。
生活習慣の欧米化に伴い、虚血性心疾患による心不全が増加している。高齢化に伴い、高血圧を背景とする拡張不全も増加している。
原因として以下がある。
冠状動脈疾患ん:心筋梗塞、心筋虚血
心筋疾患
- 特発性心筋症:拡張型心筋症、肥大型心筋症、高速型心筋症など
- 二次性心筋症:サルコイドーシス、アミロイドーシス、内分泌疾患など
- 心筋炎
弁膜症:大動脈弁疾患、僧帽弁疾患、三尖弁疾患
先天性心疾患
心膜疾患:収縮性心膜炎、心タンポナーデ
高血圧
不整脈:高度の頻脈、高度の徐脈
肺疾患
貧血
右心不全
左房の手前には肺があるため、血液のうっ滞は肺に広がり肺うっ血をきたす。
肺うっ血は、血液の酸素化を妨げ、呼吸困難や息切れを生じる。
右心不全
右心系とその手前にある静脈系にうっ滞し浮腫や肝腫大を生じる。
両心不全
左心不全と右心不全どちらが優位かは個々の症例で異なるが、おおくの心不全患者は両心不全を呈している。